日亜化学工業は,発光効率が100lm/Wの白色発光ダイオード(LED)のサンプル出荷を始めた。蛍光灯やHIDランプと同等以上の発光効率を,ついに白色LEDが手に入れた。これまで研究レベルで100lm/W以上の白色LEDは発表されていたが,市場に出回るのは今回が初めてである。

 日亜化学工業は,白色LEDに使う青色LEDチップの光出力を30mW(20mA投入時)に高められたことが,100lm/Wの達成に大きく貢献したとする。光出力が30mWを超える青色LEDチップは,今後次々に登場するとみられる。例えば,米Cree,Inc.は30mW品を出荷中であり,2006年末には33~36mWの品種を市場投入する予定だ。2007年には,このチップを使う白色LEDメーカーから100lm/W超品が出てくる可能性は高い。