デジタル民生機器向けLinuxの業界団体である米CE Linux Forum(CELF)が標準化を進める「Mobile Phone API」の概要が明らかになった。標準化の対象は,アプリケーション・ソフトウエアの開発者が利用する携帯電話機のAPIである。Linuxは「Symbian OS」や「Windows Mobile」などの商用OSと比べ,アプリケーション・ソフトウエアの開発負担が重くなる傾向にあった。「ひと口にLinuxといっても,機器メーカーごとに実装は異なる。アプリケーション・ソフトウエアの開発者がそれぞれの機器メーカーに対応するために多くの手直しを強いられる状況にある」(NEC キャリアネットワーク企画本部 グループマネージャーの厚東肇氏)。

 CELFでMobile Phone APIの策定に当たっているのはMobile Phone Profile Working Group(MPP WG)。NECとパナソニック モバイルコミュニケーションズによる2005年5月の提案を基にAPIの策定を進めてきた。