富士通,ネット経由でCAD機能を提供 |
見た目の似た図面を検索する機能でPDMも強化 |
利用層を拡大すべく,富士通が3次元CADやPDMツールの機能強化に力を入れている。2006年2月にはビューワを標準添付した3次元CADの新版「SolidMX V2.1」を発表するとともに,同CADをネット経由で使えるようにする「CADオンデマンドサービス」も開始した。
ネットで経由でリソース要らず
CADオンデマンドサービスは,SolidMXの機能をネットワーク経由で提供する。富士通のデータセンター内にシンクライアント型3次元CAD「SolidMXシンクライアント」の実行環境を設け,ユーザーはVPNを介してデータセンターにアクセスして同CADを利用する。
ユーザー企業は,サーバやワークステーションといったハードウエアを保有する必要がなく,導入・維持費用の削減が期待できる。月ごとにライセンスを増減できるため,繁忙期に一時的に設計者を増員した場合も柔軟に対応可能だ。CAD用のリソースの追加や情報システム要員の増強が難しい中堅企業での利用を狙う。
データセンター内にユーザーごとの領域を確保することで,複数企業でのアプリケーションの共有やデータの混在を防ぐ。個別にカスタマイズしたアプリケーションの提供が可能で,セキュリティーも高めている。