日経ものづくり 万華鏡

吸気が西向きゃ
排気は北

台湾のMotive Power Industry社が試作した排気量125mLのスクーター向けエンジン。よーく見ると,吸気ポートと排気ポートの位置が対向ではなく,直角である。同エンジンは,一般のエンジンと違ってポペットバルブを利用しない。シリンダを回転させ,シリンダの一角に設けた開口部から吸気,排気させるのだ。基本的には4サイクルエンジン。上から見ると,シリンダの開口部が北向けば吸入,西向けば圧縮,南向けば爆発,東向けば排気。よって吸気ボートと排気ポートの位置が直角になるというわけ。技術を供与したのは,英RCV Engine社。同社では既に排気量9.5~20mLの間で5種類の模型飛行機用エンジンを造った実績がある。

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上から見ても
魅力的です

1820年の発見以来、フランスのルーヴル美術館で人々を魅了し続けるミロのビーナス。美術館では見上げることしかできないから,上から見ると斬新だ。実はこの画像,写真ではなくCG。キャドセンター(本社東京)がルーヴル美術館と協力して,忠実に再現したものだ。約300の方向から実物をレーザスキャナで計測。取り込んだ点群データの数は,実に数千万点にも及ぶという。その点群データにテクスチャ処理を行い,実物さながらのCGを作成した。CGは3次元ビューワ「UrbanViewer」(キャドセンター)を利用してさまざまな方向から見ることが可能。従って,これまで見ることのできなかった髪形などもじっくり鑑賞できるのだ。

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