米Linear Technology Corp.は,従来の同等回路に比べて実装面積を半減できるDC-DCコンバータ・モジュール「LTM4600」を開発した。インダクタを含む主要部品を1つのパッケージに封止したDC-DCコンバータとしては,業界最大の10Aを出力する。入力電圧範囲は+4.5V~+28Vと広い。入力電圧+12Vで,出力電圧+3.3V,出力電流10Aのときの電力変換効率は91%と高く,冷却ファンやヒートシンクを使う必要がない。サーバ機や通信機器のほか,産業機器や車載機器など広い用途に向ける。今回のDC-DCコンバータを開発した背景や機器に与える効果を紹介しながら,小型パッケージに部品を収めるために開発した熱抵抗が低いパッケージや,小型の内蔵部品を使えるようにした電圧制御技術,発熱を抑えたパワーMOSFETなどについて解説する。 (大久保 聡=本誌)

Afshin Odabaee
米Linear Technology Corp.,Power Products,
Product Marketing Engineer