「故障率0.1%」は高かったのか,それとも低かったのか——。

 2006年1月21日,大学受験の第一関門となる「大学入試センター試験」の初日に,ICプレーヤを使った英語のリスニング試験が実施された。センター試験では初の試みである。この結果,計437人の受験生がICプレーヤに誤作動があったと認定され,再試験の対象になった。「試験中に音が止まった」「音量が上下した」といった不具合が現れたという。大学入試センターはこれら不具合を起こした機器すべてを受注元に送り,原因を調査している。同センターは受注元の名前を公開していないが,媒体にメモリースティックを使用していること,使用していた乾電池のブランドから,ソニーの可能性がある。