個人情報保護法が2005年4月に施行されたことや,携帯機器を使った電子決済の利用が進んでいることから,より安全性の高い生体認証を利用する動きが活発化している。指紋による個人認証は歴史が古い上,警察などの公的機関では個人を特定する手段として正式に採用するなど,信頼性が高いのが特徴である。最近では個人認証の用途に加えて,センサの表面を指でなぞることでタッチ・パッドのように利用できる機能や,センサ部に着色してデザイン性を重視できる品種などが相次いで登場している。(狩集 浩志)