リサイクル材を使う,消費電力を低減する,Pb(鉛)などの有害物質を含まない…。これまで機器メーカーは,環境に配慮した製品開発を進めてきた。ただし,消費電力の削減以外は多くの消費者にアピールするのが難しかった。「電気代が減る」といった直接的なメリットを得られないためだ。

 こうした状況が今,変わりつつある。環境問題に対する意識が高い消費者が増え,「環境に配慮した製品作りが大きなアピール・ポイントになってきた」(多くの機器メーカー)という。こうした状況を反映し,2005年12月15日~17日に開催された環境関連展示会「エコプロダクツ2005」には,2004年の12万5000人を上回る過去最高の14万人が来場した。