2005年2月に市場導入が始まった1kW級の家庭用燃料電池コージェネレーション・システム。2008年の本格普及を目指し,現在も開発を進めている。家庭用燃料電池の現状と今後の展開について紹介する。(狩集 浩志=本誌)

小池 俊一
東京ガス 技術開発部
PEFCプロジェクトグループ マネージャ

 東京ガスは,2005年2月から家庭用燃料電池コージェネレーション・システム「ライフエル(LIFUEL)」のリース販売を開始した。1号機は2005年2月に首相官邸に納入した。さらに,2005年上期には,新エネルギー財団(NEF:New Energy Foundation)から助成を受けて「定置用燃料電池大規模実証事業」として,東京ガスだけで67台の家庭用燃料電池を一般家庭に設置している。