組み込み機器の使いやすさを向上する手法を紹介する連載の第4回。今回は,ユーザー・インタフェースを使いやすくするヒントを紹介する。体系的にユーザー・インタフェースを設計するための約束事を定める「スタイル・ガイド」の運用の仕方や,設計の際に注意すべき点を実例を挙げて説く。(金子 寛人=本誌)

鱗原 晴彦
U’eyes Design 代表取締役
人間中心設計推進機構

 製品の使いやすさ(ユーザビリティ)を高める手法として,前々回は操作や画面表示などの一貫性,前回はユーザーの操作に対するフィードバックの重要性を説明した。今回は,使いやすい機器を開発する上で役立つヒントを紹介する。操作の一貫性やよりよいフィードバックの実現に重要な「スタイル・ガイド」の運用の仕方や,設計時に配慮すべき項目を実例を挙げて解説する。