開発中の製品の騒音が社内基準より1dB~2dB大きい。でも,モータなどの騒音源自体に手を入れている時間はもうない。何とか手軽に,素早く解決したい――。こうした場合に用いるのが,吸音材である。発泡体や不織布の構造を採る吸音材は,内部の空隙や空隙を覆う薄膜で音のエネルギーをとらえて熱エネルギーに変換することで騒音を減らす。今回の記事では,DVDレコーダや食器洗い乾燥機といった家電製品の騒音対策に向けた吸音材メーカーの製品を取り上げる。 (大槻 智洋)