ソニーが発表したDMFCをはじめ,新方式の燃料電池の開発が激化している。ソニーのように既存のDMFCを改良したものから,エタノール(C2H5OH)やエチレングリコール(HOCH2CH2OH)など新規の燃料を使った固体高分子型燃料電池(PEFC),液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(CH3OCH3)などを燃料とする固体酸化物型燃料電池(SOFC)など,さまざまな方式の提案が相次いでいる。
2007年にも携帯機器向けに製品化されるDMFCを第1世代とすれば,これらは第2世代の燃料電池といえそうだ。いずれも,製品化で先行する第1世代のDMFCと比べて,出力や安全性などを高めることができる。実用化の目標時期は2008年ごろである。