日経ものづくり ITコンサル日記

料理も分析も
下ごしらえが大切

大黒 天馬 Ooguro Tenma
1964年生まれ。愛知県出身。大学卒業後,大手輸送機器メーカーに入社し,主に海外工場の生産システム立ち上げに従事。その後,SCMコンサルタントに転身,現在は大学講師,国内外企業へのITコンサルテーションなど幅広く活動中。


 休みの日になると,料理に腕を振るうのだが,おいしい料理を作るコツは下ごしらえである。時間をかけて,下ゆでや面取りなど一つひとつの材料を準備する。手間ひまをかけるのだから,おいしくないわけがない。
 さて最終回となる今回は,情報分析を取り上げたい。勘の良い読者はお分かりかと思うが,料理も分析に必要なデータも,事前準備が大切なのだ。
 多くの企業は,P(計画)D(運用)C(評価)A(対策)サイクルという視点から,業務改善を推進している。活動が広範囲になると,このPの重要度が高まり,Pを検証し信頼性を高めるための分析工程が,重要な役割を担うようになる。当然,分析に必要なデータはそろえなくてはならない。

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