2007年には,ドット表示で曲がる電子ペーパーが手に入る――。2005年10月19日~21日に開催された「FPD International 2005」では,電子ペーパーの近未来像のほか,コスト削減や色再現範囲拡大などに向けた大型/小型の液晶パネルの最新技術,ずぬけた輝度を実現した無機ELバックライトなどに熱い視線が注がれた。

 現在実用化されているドット表示型の電子ペーパーは,ガラス基板を利用しており,いわゆる紙のような軽さや薄さ,そして曲がるといった特徴は備えていない。紙のようなものは,セグメント表示でしかなかった。こうした中,韓国LG.Philips LCD Co.,Ltd.は,両方の特徴を備える電子ペーパーを開発した。10.1インチ型で800×600画素,モジュールの厚みは300μmであり,ペラペラに曲がる。米E Ink Corp.が開発する電気泳動型の電子インクを利用しており,4階調の表示が可能だ。