「論理回路やメモリのみならず,RF回路,電源回路,さらには受動部品まで半導体パッケージ内に取り込みたい。このための最大の技術的課題を解決した」(セイコーエプソン)。セイコーエプソンが,SiP(system in package)での利用に向けて,チップの表面に配線層や受動部品を形成する技術を開発した。複数のチップをベア・チップ大の寸法で積み上げることを狙う。まずは,GPSモジュールやUWBモジュール,無線LANモジュールなどの高密度モジュールの代替を目指す。現在これらは,論理回路とRF回路,受動部品をプリント配線基板上などに実装しているが,今回の技術を使えばSiPとして実現できる。同様な技術開発には,沖電気工業やフジクラも取り組んでいる。