65nm世代の半導体技術で製造するデジタル民生機器用SoC(system on a chip)の量産出荷を,松下電器産業が2005年10月から開始する。「民生用の論理LSIでは最も早い」(同社 代表取締役 専務の古池 進氏)という。同社の決断は,ハードウエアの競争力向上に対する決意の表れといえる。富山県魚津市に構築した300mmウエハー工場を使う。従来の計画では90nm以下の世代のLSIの量産を2005年末から開始する方向だったが今回,微細加工技術を1世代,時期を約1四半期,前倒しした。