西田 厚聰氏
東芝 取締役 代表執行役社長

 CEATEC JAPAN 2005では, 36インチ型のSEDをずらりと並べた展示が来場者の大きな注目を集めた。液晶テレビやPDPテレビが激しい価格競争を繰り広げる中で,新しく社長になった西田厚聰氏は「今のHDTV受像機の競争は,まだ前哨戦」と言い切る。

 最近よく「テレビ業界の勝ち組,負け組」が話題になりますが,私に言わせれば 2007年までは前哨戦にすぎません。北京五輪が開催される2008年から地上アナログ放送が終了する2011年のうちにHDTV受像機の需要が一気に膨らみ,2012年にはその反動でしぼみます。その後にテレビ受像機メーカーとして生き延びることができるかが,勝負の分かれ目でしょう。我々はSEDでこの勝負に挑みます。