X-by-wire技術では特に,ステアリングの操舵角に応じてタイヤの切れ角をモータで制御するsteer-by-wireのシステムを採用した試作車がトヨタ自動車や日産自動車,スズキ,富士重工業などから相次いだ。パワー・トレーンの電動化については,2015年までに一般販売を目指す次世代燃料電池車や2010年に発売を目指す電気自動車,発売間近のハイブリッド車などの展示が相次いだ。
車載部品で目立っていたのが,運転者を認識するための検知システムである。カメラを使って運転者の挙動を検出するシステムや,ドア・ハンドルに静脈認証装置を設置したシステムの展示があった。このほか,高級車を中心に採用が進むミリ波レーダやカメラ・システムの小型化を図った試作品,地上デジタル・テレビ放送向け車載チューナ,早ければ2007年に実用化する白色発光ダイオード(LED)を使ったヘッドランプが注目を浴びていた。