検体測定室を検索できるアプリを用意

 2015年6月9日に東京大学で開催された「第3回 健康長寿ループの会」(主催:東大COI機構)には、健康ライフコンパスの佐藤氏が登壇。サービスの急成長に触れるとともに、さらなる拡大計画を語った。

 同社は2015年5月には、自宅で自己採血できる「おうちで簡単 血液検査 生活習慣病関連13項目」の提供を開始(関連記事4)。店頭でのサービスについては、従来はドラッグストアを主体としてきたが、今後は調剤薬局などドラッグストア以外への展開にも力を入れるとした。じぶんからだクラブと他社の健康関連サービスを連携させ、「検査と運動指導、食事指導を組み合わせたサービスを提供していく」(佐藤氏)。なお、じぶんからだクラブでは、導入店舗に検体測定室の届け出は要求されない。

第3回 健康長寿ループの会に登壇した筑波大学の矢作直也氏
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 今回の健康長寿ループの会には、検体測定室の制度が2014年4月に成立する以前から、自己採血による健康チェックに関する研究や提言を行ってきた筑波大学 医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科 准教授の矢作直也氏も登壇。検体測定室の制度が作られるまでの過程を示すとともに、「検体測定室連携協議会」を2015年5月に立ち上げたことを紹介した。

 同協議会は「ゆびさきから、健康チェック。」を標語に掲げ、検体測定室の設置店舗間の情報共有やガイドライン遵守に関する情報発信などを行う。現在、近隣にある検体測定室を簡単に検索できるスマートフォンアプリ「ゆびさきセルフ測定ナビ」を開発中で、「来月(7月)には公開したい」(矢作氏)とした。