第2回目は、「アナログの記号」をテーマにします。

 皆さんはアナログの回路図って見たことがあるでしょうか。線がジグザグになっていたり、棒が3本あって丸で囲まれている記号がある図面です。最近は全くないですが、昔はテレビの後ろのパネルには何か図面が貼り付けてあったものです。何のために貼ってあったのか分かりませんが、子供心に興味津々で、その図面が見たくて埃だらけのテレビの裏をのぞいたものでした。

 デジタル回路は、今やVerilog-HDLやVHDL等のハードウエア記述言語で表現することがほとんどで、回路図はあまり目にしなくなっていますが、アナログ回路は回路図がまだまだ現役です。何かの機能を表現するのに「記号」が使われることが多いですが、アナログ回路に使う記号は、実はすごく良くできています。その部品や素子がどんな動作をするのかが、記号を見ただけで分かって(イメージできて)しまいます。

 例えば、抵抗は線をジグザグに書きます。

 この記号から、何か通りにくい感じをうけませんか。抵抗は線の中の電流を通りにくくするのです。