2015年3月19日に伊藤謝恩ホール(東京・本郷)で開催された健康経営フォーラム主催の特別シンポジウム「~健康経営2.0 新たな企業価値創造の時代~」。関連省庁や関係識者の講演に続いて、健康経営に積極的に取り組む企業の担当者を招いたパネルディスカッションが行われた。

エームサービスの松崎氏
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 登壇したのは次の4人。エームサービス 品質管理本部 IDSセンター/センター長の松崎義則氏、タニタ ブランディング推進室 室長の猪野正浩氏、パソナ 取締役専務執行役員 営業総本部 副総本部長の石田正則氏、フジクラ 人事・総務部 健康経営推進室 副室長の浅野健一郎氏。モデレーターは、日経ビジネス発行人の高柳正盛氏が務めた。

「食べる」「測る」を起点に

 最初に発言したのは、給食事業などを展開するエームサービスの松崎氏。「健康づくりの重要な要素として食事がある」としたうえで、「40年来食事の提供をしてきた実績からお手伝いができるのではないかと思った」と、今回のフォーラムに参加した動機を語った。

タニタの猪野氏
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 健康計測機器メーカーであるタニタの猪野氏は、同社が提唱するPDCAサイクルを紹介した。「食事と運動と休養をバランスよく取ることが健康にとって一番大切だ。それを実践する起点となるのが『測ること』」というのがそのコンセプトだ。

 同氏は、社内での健康指導プログラムが社員の健康向上や医療費削減に結び付いた実績を紹介。得られたエビデンスを基にプログラムを改善するなどした上で、他の企業や地方自治体などに提供しているという。