ローソンの玉塚氏。講演では、価格に対するユーザーの不満などが原因で、関西地方でのナチュラルローソン展開から撤退した過去を明かした。「関西には再チャレンジする」。
ローソンの玉塚氏。講演では、価格に対するユーザーの不満などが原因で、関西地方でのナチュラルローソン展開から撤退した過去を明かした。「関西には再チャレンジする」。
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良い野菜をストーリーを含めて売る

 1人・2人世帯や共働き世帯の増加などの社会背景を受けて、開封してすぐに食べられるようにした「カット野菜」も、ローソンが力を入れている商品の1つ。同社は食品に関して「製造小売業型でいく。顧客が見えていて、かつ原材料までさかのぼって競争力ある商品を開発できる」(玉塚氏)ことを重視する。野菜については、提携農園の「ローソンファーム」を増やしており、2015年2月時点で全国22カ所となった。

 また2014年秋には、秋田県湯沢市の地熱を利用したハウス栽培のトマトを、東北・関東の店舗で販売した。「非常に評判が良かった。良い野菜、良い果物を、(再生可能エネルギーを利用したといった)ストーリーも含めて販売していきたい」(玉塚氏)。

 同社は、「野菜を食べよう(サラダ・カット野菜)」「おいしい低糖質(ブラン・希少糖)」「素材のおいしさを食べよう」「塩分控えめ」の4つを2015年の最優先テーマとして、今後も健康商品の開発を進めるという。