ハンファQセルズジャパン(東京都港区)は、社名の通り、ハンファQセルズの日本法人である。火薬を祖業とし、化学や金融、建設など、多角的に事業を展開する韓国の財閥ハンファグループの企業として知られる。

 太陽光パネル事業には、2010年に、中国ソーラーワン(Solar One)を買収してハンファソーラーワンとして参入した。2012年には、経営破たんしたドイツQセルズを買収し、ハンファQセルズとして展開。ハンファグループとして業界トップクラスの太陽光パネルメーカーとなった。

 日本市場では、2011年に販売を開始した(図1)。2014年12月にはハンファソーラーワンとハンファQセルズの合併を発表した。

図1●ハンファQセルズ製パネルを採用した出力約7MWの枕崎空港跡のメガソーラー
(出所:日経BP)
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 日本における太陽光パネルの販売実績は、参入した初年度の2011年は合計出力2MW、2012年は53MW、そして、2013年は520MWと大幅に拡大し、2014年は744MWに達した。2015年は、2014年に比べて20~30%増を目指している。

 固定価格買取制度(FIT)がスタートする直前の2011年参入したこともあって、約9割が産業用となっており、日本メーカーの強い住宅用は約1割にとどまっている。

 日本での納入実績は、自社グループの発電事業向けも含め、合計出力1.3GWに達している。