弘前大学COI研究推進機構が2015年1月30日に弘前市内のホテルで開催した「弘前大学COIイノベーション・サミット」(関連記事1関連記事2)。同COIプログラムに参画し、ビッグデータの解析を担うGEヘルスケア・ジャパンの社長兼CEOの川上潤氏が登壇した。同氏は、これまでの青森県や弘前大学とのパイロット事業を紹介しつつ、同社のイノベーション戦略として「インダストリアル・インターネット」への取り組みを語った。

GEヘルスケア・ジャパンの川上氏
[画像のクリックで拡大表示]

 まず川上氏は、青森県が推進している「青森ライフイノベーション戦略」のアドバイザリーとして参画した経緯に触れ、「当社の『ヘルシーマジネーション戦略』に基づく『Silver to Gold』という高齢者が活き活きと輝いて暮らせる社会の創造に向けた取り組みは、青森県、弘前大学COIの戦略と符合するもの。我々のイノベーション戦略上、その取り組みに参画することは非常に重要なこと」とプロジェクト参加の動機を語った。

 そして川上氏は、ビッグデータが戦略上、いかに重要ファクターであるかを指摘。「産業革命を第1の波、インターネット革命を第2の波とするなら、第3の波は『インダストリアル・インターネット』。産業分野で収集される膨大なデータがイノベーションを引き起こす」と強調した。