ここでは、1993年1月1日~2014年3月31日(出願日および登録公報発行日)における非侵襲血糖測定に関する米国登録特許351件を、5種類の異なる観点による技術区分に分類して分析を行う。5種類の技術区分とは、技術方式、測定部位、要素技術、課題、解決手段である。

 まず、「技術方式」は当該特許が採用している血糖値測定の方式による分類である。A(光学的測定)、B(電気化学的測定)、C(物理的測定)、D(その他の測定法)、E(測定補助)の5個の大区分に分け、さらに必要に応じて中区分、細区分を設けている。

 米国登録特許351件の技術方式別に見た出願件数の推移を、図1に示す。全体としてみると、ほぼ全ての年においてA(光学的測定)が多く、全体での構成比もA(光学的測定)が約4分の3を占めている。特に1993~1995年には、A(光学的測定)の他にC(物理的測定)が1件ずつあるだけであり、非侵襲血糖値測定の分野では早い時期から光学的測定が主流であると言える。

図1●技術方式別の米国登録特許件数推移
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