HMDにスマートウオッチ、布状センサーまで――。デジタル家電市場のけん引役として、こうしたウエアラブル機器が脚光を浴びている。ここではウエアラブル機器に関する最新動向を紹介する。
ウエアラブル最前線
目次
-
ウエアラブルで子供や高齢者に向けたヘルスケア
Moff 代表取締役の高萩昭範氏に聞く(後編)
日本のハードウエアスタートアップの先駆けであるMoff(本社・東京)。同社が手掛ける、スマートフォン(スマホ)と連携させて遊ぶ腕時計型の子ども向け玩具「Moff Band(モフバンド)」は、米国市場を中心に順調に売れているという。2015年11月には、米国の公共放送PBS(Public Broadc…
-
“今”を重視するウエアラブルで知育分野を狙う
Moff 代表取締役の高萩昭範氏に聞く(前編)
「ハードウエアスタートアップ」と呼ばれる新興企業が日本でも相次いで登場している。その中で、先駆けとして注目を集めているのが、Moff(本社・東京)だ。同社は、スマートフォン(スマホ)と連携させて遊ぶ腕時計型の子ども向け玩具「Moff Band(モフバンド)」を2014年に発売した。発売に先駆けて、ク…
-
建設現場で活躍するウエアラブル、測量作業を軽減
メガネ型端末で、2人で1時間かかる測量作業を1人で40分に
大成建設は、メガネ型端末を活用した、建設現場で実施する墨出し測量に向けたナビゲーションシステム「T-Mark.Navi」を開発した。同システムによって、作業効率の向上を見込める。例えば従来の測量では、測量機器側と測点側のそれぞれに作業員が必要で、2人1組でお互いに声掛けして作業を実施してきた。開発…
-
ソニーの有機EL「スカウター」、まずはスポーツ分野から攻める
ミズノがランニング用グラスに採用
ソニーが開発した、有機ELパネル採用のヘッドマウントディスプレー(HMD)の採用がスポーツ分野で始まった。同HMDを組み合わせたランニング用グラス「SCOUTER」をミズノが開発したのである。
-
スマートウオッチで人は煩雑な作業から解放されるか
NTTコムウェアが考えるウエアラブルデバイスの活用法
アラートを発したり情報を表示したりするだけなら、スマホでも実現できるだろう。だが、スマホではユーザーが気付かない恐れがある。その点、体に密着するウエアラブルデバイスであれば、その心配も要らない。NTTコムウェアは、そこにウエアラブルデバイスの可能性を見いだしているのだ。
-
レーザー光源の網膜走査型HMD、視覚補助器として商品化へ
QDレーザなどがプロトタイプを開発
QDレーザと東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構は共同で、ロービジョン者に向けた、網膜走査型のヘッドマウントディスプレー(HMD)のプロトタイプを開発した。ロービジョン者とは失明者以外の視覚障害者を指す。2015年9月までに量産向けプロトタイプを完成させ、2016年3月までに視覚補助器として…
-
着るセンサーと音で体の動きを知る
NTTがゴルフや野球応用を展示、スポーツの上達に生かす
“着る”ウエアラブルデバイスで人間の状態を知り、スポーツの上達に生かす――。そんな研究をNTTが進めている。同社が東レと共同で開発した機能素材「hitoe」を利用し、筋肉や心臓が動く際に発生する筋電位や心電位を運動中に計測し、それを装着者にフィードバックする技術である。2015年2月19~20日に…
-
HMDにじわりと広がる「瞳分割方式」の光学系
オリンパスが開発、ソニーの端末などに搭載
オリンパスが開発した「瞳分割方式」が、ヘッドマウントディスプレー(HMD)に広がりつつある。HMDの小型化や軽量化につながるからだ。
-
7万人のゴルファーが買ったスマートウオッチ
「異例の売れ行きだ」――。ゴルフ向け腕時計型端末を発売後、約2年半で累計7万台を売り上げたMASA 代表取締役の末永雅士氏は胸を張る。同社の製品「THE GOLF WATCH」シリーズは、ボールの飛距離やスコア情報など、ゴルフのプレー中に知りたい情報を簡単に確認できる。末永氏は、腕時計のように手軽…
-
わずか20g未満、有機EL採用の超小型スカウター
ゴルフ用途向けにMASAが販売
ゴルフ向け電子機器などを手掛けるMASAは、片眼型のヘッドマウントディスプレー(HMD)「GREENON Glass」をゴルフ用品の展示会「第49回 ジャパンゴルフフェア 2015」に出展した。特徴は、小型で軽いこと。2次電池込みで重さは20g未満だという。表示素子にはnHD(約640×360画素…