ヒツジ、ヤギ除草も検討したが…

 こうした遠隔による発電量の監視のほか、毎月1回、サイト現場を実際に訪れ、太陽光パネルやPCSなどの設備を目視で確認している。この時、太陽光パネルの表面に鳥の糞などの汚れがあった場合、霧吹きなどで水をかけてこすり落としているという。ただ、「サイト内には、水道がないので清掃用の水の確保には苦労している。今後、建設するサイトでは雨水タンクを設置することも検討課題」と、九州・アジア・パートナーズの廣瀬英二・営業グループマネージャーは言う。

 除草作業に関しては、稼働1年目の2013年には外部の専門業者に委託した。2014年には、不動産管理事業で委託している協力会社にメガソーラーの除草も頼めることになり、年3回委託し、除草の経費を下げられたという(図7)。シルバー人材などに頼むことも検討したが、作業中に草刈り機で弾かれた石でパネルが割れた場合、だれが責任を取るのかなどの課題があり、見送ったという。

図7●年に3回、人手による除草を実施した(出所:日経BP)
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