大和ハウス工業が2014年12月に竣工したのが、奈良県五條市の出力6.0MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「DREAM Solar(ドリームソーラー) なつみ台II」である(図1)。

図1●奈良県五條市の出力6.0MWのメガソーラー「DREAM Solar なつみ台II」
北の離れた場所に見えるのが出力約2MWの「DREAM Solar なつみ台I」(出所:大和ハウス工業)
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 奈良県で最大規模とし、2014年1月に着工し、同年12月1日から、発電した電力を関西電力に全量、40円(税別)で売電している。年間発電量は、一般家庭約1267世帯分の消費電力に相当する約600万kWh、年間売電額は約2億4000万円を見込んでいる。

 大和ハウス工業が土地と太陽光発電設備を所有し、発電事業者は、子会社の再生可能エネルギー発電事業者である、大和エネルギー(大阪市)となる。設計、施工も大和エネルギーが担った。

 五條市における大和ハウス工業の事業展開の歴史は長く、規模も大きい。創業者の石橋信夫・元社長が、五條市に近い川上村の出身ということもあって、約45年前から、街づくりや住宅の建設に取り組んできた。開発地の面積の合計は、約380haに及ぶ。

 分譲住宅地、ゴルフ場、工業団地などに加え、メガソーラーを開発した。

 なつみ台では、もう1カ所、出力1.98MWのメガソーラー「DREAM Solar なつみ台I」を運営している。2014年4月に発電を開始した。なつみ台の2カ所のメガソーラーの合計出力は7.98MWになる。