古民家を活用した「農村カフェ」も

 「水増ソーラーパーク」を訪れると、パネルを設置した隣接地に、「ヤギ牧場」「カブトムシロード」「キノコ園」「農村加工所」「自然栽培完熟堆肥舎」などと書かれた立札がある(図3、図4、図5)。いずれも予定地で建設はこれからだが、今後、メガソーラーを取り囲むエリアを観光農園として整備する構想が進んでいる(図6)。ヤギの乳でチーズを作ったり、キノコを栽培したりするほか、「地鶏ファーム」や「堆肥舎」などで、有機農法による安全・安心な農産物を生産する計画だ。近隣の古民家を活用した「農村カフェ」を建設し、インフォメーションセンターや宿泊施設として営業する構想もある。ヤギの放牧やハーブの植え付けなどはすでに始まった。

図3●隣接地に作ったヤギの牧舎(出所:日経BP)
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図4●キノコ園の建設予定地(出所:日経BP)
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図5●農村加工場の建設予定地(出所:日経BP)
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図6●「水増ソーラーパーク」の観光農園の完成イメージ(出所:テイクエナジーコーポレーション)
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 当初、ヤギは、メガソーラーの敷地内に放牧して除草にも活用することも検討した(図7)。だが、パネルの上に上ってしまうリスクがあることから、現在では、地鶏をメガソーラー内に放して、除草効果を引き出すことを検討している。

図7●すでにヤギを隣接地に放牧し始めた(出所:日経BP)
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