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JA広島総合病院:職員全体で現場のニーズに即したシステム環境を構築

FileMakerによるユーザーメード医療ITを実現

2014/10/10 00:00
増田 克善=日経デジタルヘルス協力ライター

広島県西部最大の急性期病院であるJA広島厚生連 廣島総合病院(以下、JA広島総合病院)は、電子カルテシステムのリプレースを機に、これまで開発・運用してきたFileMakerによる様々な診療支援システムを継承運用するとともに、病院情報システムを支える重要な業務システムと位置付け、さらに積極的に活用を推進していく計画だ。

基幹系システム導入時から重要な役割を果たしてきたFileMaker

 JA広島総合病院は、1947年に広島県農業会佐伯病院として開院、60床、常勤医4人体制で診療を開始した。現在では561床、職員数約850人(医師118人)と、広島県西部では最大の急性期総合病院に成長した。広島県災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院に指定され、広島県西部の地域医療を支えている。また、2013年には広島県下初の糖尿病センターを開設。県内の総合病院の中で最多の2200人を超える糖尿病患者が通院している。

 病院情報システム構築は比較的早い時期から取り組んでおり、1997年にオーダリングシステムを導入、2006年には電子カルテに移行した。2014年1月には、それまで運用してきたオーダリング・電子カルテシステムを刷新し、富士通のHOPE EGMAIN-GXの運用を開始した。

 病院情報システムの中で、日々の診療や医事業務を支える重要な役割を担ってきたのが、FileMakerで構築したソリューションだ。同院ではオーダリングシステム導入前後から、FileMaker Proをスタンドアロンで使い始めた。2000年代初頭にFileMaker Serverを導入以後は病院全体での一元管理に踏み切り、全職員が様々な業務で利用するようになった。2014年1月には、電子カルテシステムのリプレースに合わせてFileMaker 12に移行し、現在では、800ライセンスを超える端末で利用されている。

JA広島総合病院のFileMakerを中心としたシステム概要
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 「当初、医師や技師は、FileMakerを使って自分の診療科のデータベースを独自に開発し、運用を始めていました。麻酔科の手術管理システムや放射線科の所見レポートなど、オーダリングシステムや電子カルテシステムでは不十分な機能を補完するために開発されたものが大半で、部門業務に欠かせないシステムとして重要な役割を担ってきました」(中央放射線科の高畑明氏)。

診療放射線技師、核医学専門技師の高畑明氏

 こうした各部門独自のデータベースシステムに加え、安全ながん化学療法の実施に欠かせないレジメン登録・管理システムや、災害拠点病院指定に伴う災害時診療管理システムなど、病院全体に関わる新規案件についても、FileMakerで構築されてきた。

日経デジタルヘルス Special

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