オムロン式美人課長の栗山和子氏
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 「オムロン式美人課」――。オムロン ヘルスケアは2014年春、一風変わった名前の部署を立ち上げた。社内で“美しい”と評判の女性社員を集めた、男性社員あこがれの部署、ではない。「無理しすぎず、美も健康もちょうどよく」。同社が考えるそんな“美人”を生みだすことにつながる商品の企画やプロモーションを担当する部署だ。

 「うちの会社は女性向け商品を多く手掛けているけれど、本当に自分たちが使いたいと思えるものを作れているのか。そんな問題意識からプロジェクトは始まった」。“オムロン式美人課長”の肩書きを持つ栗山和子氏(オムロン ヘルスケア 国内営業本部 マーケティング部)は語る。

 2009年に数人の女性社員が集まり、プロジェクトは始まった。2010年には経営会議を経た社内プロジェクトとして正式始動、2014年度からは「課」に昇格した。商品企画やプロモーションには、社外のコピーライターやグラフィックデザイナー、アートディレクターなどの協力も仰ぐ。

プロジェクトの経緯
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