青森県東部、下北半島の付け根に位置する六ケ所村。ここに、着工済み案件としては、国内最大となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が着々と進んでいる。「ユーラス六ケ所ソーラーパーク」だ。太陽光パネルの設置容量は148MW、パネルが生み出した直流を交流に変換するパワーコンディショナー(PCS)の出力容量は115MWに達する。

 国内外で風力発電事業を展開してきたユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)が開発し、同社が出資したSPC(特定目的会社)ユーラス六ケ所太陽光(青森県下北郡東通村)が発電事業者となる。253haもの事業用地は、むつ小川原開発地区内にある。青森県などの出資する第3セクターが工業用地として所有していたものを賃借した。2013年8月に着工し、2015年11月の完成予定だ。

 「ユーラス六ケ所ソーラーパーク」は2つのサイトからなる。内陸にある「千歳平北サイト」(図1)と、海に近い「鷹架(たかほこ)サイト」(図2)だ。それぞれの発電量は、55MWと60MW。2つのサイトは、約5km離れており、特別高圧線(154kV)で東北電力の六ヶ所変電所に送電する。両サイトから変電所まで延べ16.4kmのケーブルを道路の地下に敷設する。

図1●内陸側の「千歳平北サイト」(出所:日経BP)
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図2●海岸に近い「鷹架サイト」(出所:日経BP)
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