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HOMEエレクトロニクス電子デバイスデジタルヘルス事例 > 富士山麓で加速する医療のオープンイノベーション

デジタルヘルス事例

富士山麓で加速する医療のオープンイノベーション

「ファルマバレープロジェクト」が新拠点を設立、テルモなどが入居

  • 大下 淳一=日経デジタルヘルス
  • 2014/09/02 00:00
  • 1/4ページ

 静岡県と静岡がんセンター、ファルマバレーセンターは2014年8月26日、報道機関向け説明会「医療健康産業の新時代を拓く 静岡ファルマバレープロジェクト~最新の成果と新拠点整備~」を開催。同プロジェクトで得られた成果や新拠点の整備計画について説明した。

 ファルマバレープロジェクトは、静岡県が「世界一の健康長寿県の形成」を掲げて2001年に構想を策定したもの。2002年に開業した静岡がんセンター内に「ファルマバレーセンター」を設け、企業との共同開発を通じたオープンイノベーション型の技術開発などに取り組んできた。2013年には文部科学省の「地域イノベーション戦略推進地域」の指定を受けている。この間、約30社がプロジェクトに参画し、約60の製品の実用化につなげたという。

看護師の声と「バラ園」が開発のヒントに

 説明会ではプロジェクトの最新成果として、看護師の手荒れケアを目的としたハンドクリームをサンスターと共同開発したことを紹介した(関連リリース1)。静岡がんセンターとファルマバレーセンターが2009年に開発を始めたもので、サンスターは処方設計や製品化を担当。「PRO’S CHOICE ハンドクリーム」の商品名でサンスターが2014年8月27日に発売した(同2)。

 このハンドクリームは、静岡がんセンターの医療スタッフの声から生まれた。看護師は手洗いの頻度が高く、4人に3人が手荒れを感じているという。手荒れは「院内感染の温床となりやすく、看護師自身のアレルギー疾患の要因ともなる」(静岡がんセンター 皮膚科部長の清原祥夫氏)。開発に当たっては看護師300人の意見を基に、高い保湿力があることやべたつかないこと、ほどよい香りがあって気分が和らぐこと、などを重視した。

 サンスターは、肌中の保湿成分である「セラミド2」と「セラミド5」を配合した独自の処方設計により、高い保湿機能とべたつかない使用感を両立。さらに、バラ科のハマナスをイメージした癒し効果を持つ香りを配合した。ハマナスを選んだのは、静岡がんセンターの敷地内に約300種、1300本を超えるバラが植えられていることがきっかけ。院内で評判の良かった白色のハマナスの香りを抽出し、それを再現した香料を配合した。

看護師向けハンドクリームを共同開発
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