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[動向分析]コストと期間のハードル下がる、実物で“尖った”特性を評価

中山 力、木崎 健太郎=日経ものづくり
2014/07/18 00:00
出典:日経ものづくり、2013年10月号 、pp34-37 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 「実際のモノを手にしないと、分からないことがある。特に形状や触感などの情報は、明らかにモノがあった方が理解しやすい」。

 こう語るのは、ライオン包装技術研究所副主席研究員の中川敦仁氏だ。冒頭の言葉を裏付けるかのように、同社では洗剤などを充填する各種容器の開発時に作る試作品の数がここ10年で約3倍に増えている(図1)。試作の効果の高さを実感し、徹底活用しているのだ。

図1●ライオン包装技術研究所における試作数の推移
2008年と2009年は開発案件の多さから突出した試作数になっているが、同社の試作数はこの10年で約3倍になった。グラフの縦軸は2004年を100とした相対的な値。

 そんな同社にもかつて、「試作レスを目指した時期があった」(中川氏)という。作製に時間もコストもかかる試作を減らし、その代わりにCAE(数値シミュレーション)や3D-CADを用いたデジタル評価に移行しようとしたのだ。

 こうした試作レス指向は、ライオンに限った話ではない。CAEや3D-CADの進歩に伴い、1990年代から多くの企業が取り組むようになった。しかし現実には図1に示したライオンのように、試作は減るどころか増えているという企業が案外多いのである。しかも、ここに来てその傾向がより顕著になり始めている。

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