業務管理タブレット端末を導入

 オリックス・リビングは2014年秋に、大阪府吹田市に新たな有料老人ホーム「グッドタイム リビング 千里ひなたが丘」を開設する。同施設を舞台に、さまざまなテクノロジーの試験導入を図る計画だ。

 まずは、ワイズマン、ロジックと共同開発した業務管理ソフトウエアを導入したタブレット端末を活用する。施設内の情報を無線環境でやり取りし、業務上の帳票の電子化やスタッフの業務の可視化を実現する。看護師や事務スタッフとの情報共有も図る。

NKワークスの赤外線距離センサーを用いた見守りシステム
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 そして、NKワークスが開発している、赤外線距離センサーを用いた見守りシステムを導入する(関連記事)。転倒する前の被介護者の行動パターンを解析し、予兆動作があった段階で、スタッフの持つ端末にアラートと画像を送信するようにする。前述のタブレット端末を利用した業務管理プラットフォーム上でやり取りできるようにする考えという。

 さらに、シブタニと共同開発した可動式洗面カウンターを全居室に導入する。入居者の身体状況に合わせて洗面化粧台の高さを自在に変えられるものである。

 こうしたテクノロジーの現場への導入について森川氏は、「介護保険の対象ではないから導入できない、導入しないという言い方をされる場合があるが、我々は違う。介護保険の対象かどうかは関係なく、必要なテクノロジーはどんどん活用していく」と強調した。