30社3タイプのパネル、5タイプの架台を採用

図4●カネカ製のアモルファスシリコン型太陽光パネル(出所:日経BP)
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図5●セテック製の傾斜角可動式架台(出所:日経BP)
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図6●大日本木材防腐の木製架台(出所:日経BP)
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 とりわけ実証の舞台として注目されるのが空港駐車場に隣接する「ソーラーパーク」だ。設置したパネルメーカー30社の国籍は、日本、中国、米国、韓国、カナダ、ドイツ、インド、ノルウェー、スペインとなる(メーカー名は、「施設の概要」を参照)。現在、製品化されている結晶シリコン型、非晶質(アモルファス)シリコン型(図4)、CIS化合物型の3タイプがすべて含まれる。架台は、SUSのグランドスクリュー基礎用アルミ架台、セテックの傾斜角可動式架台(図5)とAGCマテックスのFRP(繊維強化プラスチック)架台、大日本木材防腐の木製架台(図6)、奥地建産の鋼製架台の5タイプを設置した。

 福島空港メガソーラーの建設に先駆け、こうした多数のメーカー製太陽光パネルを設置した例としては、山梨県北杜市でNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施した実証プロジェクト(2006~2011年度)が知られている。北杜市のサイトでは、9カ国27種類のパネルを設置した。福島空港メガソーラーでは、「当初から北杜市サイトを超える30種類のパネルを設置することを目指した」(佐々木課長)という。日本でパネルが購入可能な約35社に声をかけ、最終的に30社から調達できた。