JR相生駅からクルマで約15分、兵庫県たつの市にある播磨科学公園都市は、理化学研究所の大型放射光施設「Spring8」が立地するなど、研究施設が集積する地域だ。フジプレアムの太陽光パネル製造ラインは、同地区にある「播磨テクノポリス光都工場」の中にある。玄関前の駐車場には、高さ4.9m、1基で4.4kWの太陽光パネルを載せた追尾型の太陽光発電システムが巨大なモニュメントのように林立し、太陽を追いかけている(図1)。

図1●「播磨テクノポリス光都工場」の駐車場に設置した追尾型太陽光発電システム(出所:フジプレアム)
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 フジプレアムは、シリコン結晶系太陽電池セル(発電素子)を海外メーカーから調達し、「光都工場」の生産ラインで、太陽光パネル(太陽電池モジュール)に組み上げている。「追尾型太陽光発電システム」を独自開発し、同装置にパネルを搭載する手法が特徴的だが、建物の屋根や、地上に直接設置する顧客にはパネル単体で供給する。同工場には、年産100MWの生産能力のあるラインがあり、ほぼフル操業が続いているという。