(イラスト:山井 淳一)

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表1 スマートフォンの地域別シェアの予測(台数ベース)
2012年には中国が米国を抜いて世界最大のスマートフォン市場になる見通しだ。2016年の時点でもトップシェアを維持していると予測されている(米IDC調べ)。
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 10億人の携帯電話ユーザーを抱える中国で、スマートフォンが急速に普及している。3000元台の高級機種から1000元以下の低価格機種まで多様な正規品の端末が出回り、かつて猛威を振るった山寨機(シャンジャイジ)(無認可で販売される端末)を淘汰へと追い込んでいる。スマートフォンの世界市場は、2011年の時点では販売台数ベースで4.7億台(図1)。このうち中国は米国に次ぐ市場規模だが、2012年には20.7%まで上昇して世界トップになる見通しである(表1)。世界市場が13億台へと成長する2016年の時点でも、依然としてトップの座を維持すると予測されている。

図1 世界のスマートフォン販売台数の予測
スマートフォンの販売台数は右肩上がりで伸び、2016年には13億台を超えると予測されている(総務省 2012年度版「情報通信白書」を基に本誌が作成)。
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