水切り用スリットを避けて固定
太陽光パネルは、折半屋根の山状の部分に金具を取り付けて設置した。1枚の太陽光パネルの長辺それぞれに三つずつ、合計六つの金具で支えている(図4)。
折半屋根の三列の山をまたいで、1枚の太陽光パネルを設置することになり、その三列の山ごとに基本的に28枚設置されている。14枚ごとに一つの単位として直流接続した「ストリング」と呼ばれる太陽光パネルの回路を構成しているため、二つのストリングが三列の山ごとに並んで、それぞれ接続箱に配線している。ただし、例外もある。排気口や柔らかい構造の部分を避けて設置しているためである(図5)。
金具の取り付けでは、採用した太陽光パネルの設計に起因する問題が出てきた。京セラ製のパネルには、両端と中央部に3本ずつ、水切り用のスリットが設けられており、このうち中央部のスリットがあるために、パネルの中央部を金具で固定できないことがわかった。このため、パネルの中央から少しずらした位置で金具と固定するように、折半屋根の山に対するパネルの配置を工夫した(図6)。