3Dプリンタに対する社会の認知度が急激に高まってきた。市場は今まさに花開き、ものづくりの世界に大変革を起こそうとしている。この変化は、製造業にとって脅威となるのか追い風となるのか…。その未来を見極める。
連載
3Dプリンタ 開花宣言
目次
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試作のハードルが下がり、開発プロセス革新の好機到来
3Dプリンタの価格低下や造形材料の拡充が進み、関連するネットワークサービスも充実してきた。製造業以外にも用途が広がり、個人などのユーザー層も拡大してきている。こうした流れを受けて、「誰でもメーカーになれる」と主張する向きもあるが、実際には製造業に身を置く企業にとってこそ、既存事業の競争力の向上や新た…
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ものづくりの世界が変わる(2)
2013年2月2日と9日に開催されたワークショップ「ハイスペックすぎる自分型チョコレートを贈ろうの会」〔東京・渋谷のものづくりカフェ「FabCafe」とケイズデザインラボ(本社東京)が主催〕では、参加者の顔をスキャンして得た3Dデータから3Dプリンタで原型を作製(下図左の写真)。その形状をシリコーン…
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ものづくりの世界が変わる(1)
フィンランドNokia社は2013年1月、Windows Phone「Lumia 820」の背面カバーの3Dデータを公開した。その名も「3D-printing Development Kit」。ユーザーはこのデータをそのまま使って好きな色で3Dプリントしてもよいし、カスタマイズを加えて造形することも…
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製造業以外に急拡大、誰もが企画・設計、作り手に
3Dプリンタの普及によって、ものづくりの世界が大きく変わろうとしている。これまでの常識では考えられなかった用途で、実際の製品やサービスが動き出しているのだ。