新たな方向を目指して

 図A-4 CAE解析<br>結果の一例HVT方式はリンクを持つやや複雑な機構のため,機械系の共振が発生する可能性があった。通常のダイナミック型スピーカーよりも系が複雑なので,カット・アンド・トライの繰り返しでは,なかなか良い条件にたどり着くことができない。まずはCAEを使ったシミュレーション上にて,振動板やリンク機構,板状ボイス・コイル,ダンパーなど各部品の形状/質量/ヤング率/内部損失などの物性バランスを取り,その仕様で実機を試作した。実機の試験・測定結果との差異をシミュレーションにフィードバックし,再計算と試作・測定というプロセスを繰り返しながら,特性と信頼性を高めた。図は一例にすぎないが,さまざまな条件とさまざまな部位について繰り返し,シミュレーションを実施した(例えば,ユニットにねじれ応力が付加されたときや,部品の寸法が公差をオーバーしたときなど)。
図A-4 CAE解析
結果の一例HVT方式はリンクを持つやや複雑な機構のため,機械系の共振が発生する可能性があった。通常のダイナミック型スピーカーよりも系が複雑なので,カット・アンド・トライの繰り返しでは,なかなか良い条件にたどり着くことができない。まずはCAEを使ったシミュレーション上にて,振動板やリンク機構,板状ボイス・コイル,ダンパーなど各部品の形状/質量/ヤング率/内部損失などの物性バランスを取り,その仕様で実機を試作した。実機の試験・測定結果との差異をシミュレーションにフィードバックし,再計算と試作・測定というプロセスを繰り返しながら,特性と信頼性を高めた。図は一例にすぎないが,さまざまな条件とさまざまな部位について繰り返し,シミュレーションを実施した(例えば,ユニットにねじれ応力が付加されたときや,部品の寸法が公差をオーバーしたときなど)。

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