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設計・生産 ものづくり現場の競争力アップに貢献する
 

第4回:工程改善の効果をシミュレーションする

長沢亮=テクノ経営総合研究所 ものづくりセンター長
2013/01/15 00:00
1/3ページ
出典:日経ものづくり、2012年11月号 、pp172~174 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

前回から読む

 科学的改善手法であるVPM(Value Producing Management)の根幹を成す生産性の考え方を前回まで紹介してきた。すなわち、生産性を「能力(能率)」と「効率」に分解し、特に能力を中心として改善を進めるという考え方である。その際、VPMでは生産性を指標として見える化するが、単に見える化するだけでは不十分だ。見える化の対象となる生産性の指標が、本当に生産活動の実態を捉えているか否かを、理知的にかつ直感的に俯瞰してみることが重要となる。

 直感的というと違和感を覚えるかもしれないが、ここでいう「直感」とは工程を熟知した技術者や作業者が長年の経験に基づいて感じ取るものなので、とても有用である。VPMは科学的な考え方を重視するが、決して現場で培われた優れた直感を否定するものではない。

 今回は、こうした考え方に基づき、現場での改善活動に入る前に実施するシミュレーション(思考実験)を紹介したい。シミュレーションでは、具体的な改善活動の対象と内容を明確にする。従って、生産性向上という成果を得るためには、欠くことのできない基本プロセスである。

生産性をシュミレーション

 第2回に定義したように、一般化された生産性指標は、

と表わされる。ここで言う「価値実績分」とは実績値の中で価値を生んでいる部分を表す。

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