内海氏は1980年代後半,中国・東莞に電子機器の製造工場を立ち上げた。工場候補地を,何度も見学して決定した(上写真)。当時の部下とともに,東莞の周辺を回った(下写真)。当初は,テスタなどを製造したという(左写真)。
(写真:花井 智子(右))

米国の家電チェーン「Tandy RadioShack」のバイヤーとして,アジアをまたに掛けた活躍を見せた内海信二。その仕事を支えたのは,彼自身がポン友と呼ぶ台湾/韓国の友人と,彼らに連なる人脈だった。2010年,80歳を迎えた内海の元を訪れる企業は,今なお後を絶たない。希代のバイヤーが,日本のエレクトロニクス産業にもたらしたものとは何だったのだろうか。 (=本文敬称略)