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【連載13回】ジェスチャー入力に飛び付く中国企業、参照デザインの登場が後押し(その2)

根津 禎=日経エレクトロニクス
2012/11/01 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2011年2月7日号 、pp,19-22 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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W-King社は,センサを内蔵した各種リモコンを提供中(a)。Movea社は加速度/ジャイロ/地磁気センサを各3軸内蔵したリモコンの開発キットを販売中である(b)。また,PrimeSense社やベルギーOptrima社などが安価な距離画像センサを販売している(c,d)。((c):PrimeSense社提供)
W-King社は,センサを内蔵した各種リモコンを提供中(a)。Movea社は加速度/ジャイロ/地磁気センサを各3軸内蔵したリモコンの開発キットを販売中である(b)。また,PrimeSense社やベルギーOptrima社などが安価な距離画像センサを販売している(c,d)。((c):PrimeSense社提供)
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 中国企業がジェスチャー入力技術に基づく製品を披露している理由のうちの第3番目が,ジェスチャー入力コントローラの参照デザインや開発キットを提供する企業が増えたことである(図)。これにより,基礎技術を持たない中国企業でも電子機器にジェスチャー入力技術を導入しやすくなった。

 例えば,加速度センサやジャイロ・センサを手掛ける部品メーカーが,センサ単体だけでなく,自社製品を利用したジェスチャー入力コントローラの参照デザインや開発キットを提供する場合が増えた。

 コントローラ不要の技術については,距離を含む3次元座標の情報を持った画像データを取得できる「距離画像センサ」が,民生機器に利用できるほど安価になったことが大きい。距離画像データを利用すれば,人間の動きを推定できる。

 民生機器に向けた距離画像センサの代表格が,Kinectにも採用されたイスラエルPrimeSense社の製品である。数量によるものの,価格は「おおむね200米ドル未満にできる」(同社のCESブースの説明員)ほどとする。これまで10万円以上もしていた距離画像センサに比べて数分の1の価格である。

 さらに,累計で800万台を売り上げたKinectにPrimeSense社の距離画像センサが採用されたという実績が追い風となっている。前述したCESでのHisense社やHaier社,TCL社の実演には,同社の距離画像センサが利用されていた。

 PrimeSense社以外からも安価な距離画像センサが登場している。例えば,ベルギーのOptrima社は149米ドルと安価な距離画像センサを2011年第1四半期に発売する予定である。

 こうした事実は,比較的新しい技術でも,先行企業との大幅なタイム・ラグがなく,中国企業が採用できるようになったことを示している。ジェスチャー入力技術だけでなく,3D対応テレビやネット・テレビも同様だ。

 逆に言えば,日本企業などが技術力で先行し,その優位性を保てる時間が確実に短くなってきている。そのため,新技術を採用した上で,それらを使ったサービスの拡充やユーザー・インタフェースの使い勝手の向上といったアプリ側での作り込みが,重要度を増している。

――続く――

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