多くの日本企業が導入に取り組みながらも,なかなか定着させられなかったTRIZ。だが,手法/ソフトの改良や,定着のためのノウハウ蓄積により,効果を上げる企業が増えてきている。再び注目を集めつつあるTRIZに関し,先進企業の取り組みを基にTRIZ導入の効果と意義を解説し,さらにTRIZ導入の全体像を紹介する。

本シリーズは,日経ものづくり2005年4月号の「なるほどthe メソッド 新しいTRIZ 第2回」を再編集したものです。(記事は同記事執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)
篠原 司(しのはら・つかさ)
産能大学講師/日経BPコンサルティング コンサルタント(2005年当時)
筆者プロフィール 東京工業大学大学院修士課程修了後,日経BP社入社。1999年認定TRIZエキスパート。同年より産能大学講師を兼任。現在,日経BPコンサルティング社に出向中。『日経メカニカル』において日本で初めてTRIZを紹介。TRIZ連載コラム(1998年5月~2001年12月),「TRIZ」別冊シリーズ1~6など,TRIZ関連記事を多数執筆。