パソコンやスマートフォンのみならず、カーナビやテレビ、デジタル・サイネージといった機器に最新のWeb技術「HTML5」に準拠したアプリケーションの実行環境の搭載が始まった。2012年秋から対応製品が続々と登場。中立かつ標準的なWebの新技術によって、異機種間で、同じアプリケーションが動作する環境が生まれる。そして多様な機器がインターネット越しに連携する世界が出現する。
連載
HTML5でつながる
目次
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第5回 HTML5基礎講座
狭義には、World Wide Web Consortium(W3C)の「HTML Working Group」が策定している最新バージョンのHTML(hypertext markup language)のことを指す。広義には、狭義のHTML5に加えて、HTMLに関連して定められた最新の仕様を含んだ…
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第4回 HTML5という標準を使った戦い方
ここまで述べたように、HTML5の実行環境がデジタル家電などに実装され れば、Webアプリを動かすだけで、新しい機能を利用できるようになっていく。このことは、一方でハードウエアの価値を希薄化させることにつながる。これ まで独自のプロトコルや、独自のユーザー・インタフェースで囲い込んでいた壁が崩れ去る…
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第3回 異機種間の連携を生むHTML5
HTML5で新たに導入される数多くの機能の中でも、特に機器連携の起爆剤となりそうなのが、「WebSocket」、「WebRTC」、「Web Intents」という三つの技術だ。
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第2回 HTML5でGoogle社とApple社の呪縛を断ち切る
Google社とApple社以外のプラットフォーム企業が、HTML5を採用するメリットは大きく三つある。第1に現在問題が顕在化しているAndroidとiOSのプラットフォーム分断(フラグメンテーション)をうまく利用して、自社のプラットフォームに多くの開発者を呼び込むことができること。
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第1回 テレビもカーナビもHTML5採用へ
「HTML5」。これまでは主にパソコンなどIT業界で注目を浴びていたこの技術に今、デジタル家電などの機器業界から熱い視線が注がれている