DRAMやフラッシュとは動作原理が異なる新型メモリーとして,PRAM(phase change RAM)を2008年に量産化する意向を示しています。

 2008年末~2009年初頭に量産を始めます。90nmの256Mビット品をサンプル出荷しており,量産品の仕様について2~3社と交渉中です。

PRAMの用途は何が有望ですか。

 当面はNOR型フラッシュの置き換えを狙います。競合のDRAMメーカーの多くがPRAMに“ポストDRAM”の期待を寄せていますが,われわれはやや慎重に見ています。DRAM代替に求められる1015回の書き換え回数がまだ見えていないからです。

競合の韓国Hynix Semiconductor Inc.と大容量メモリーを共同開発すると,2008年1月に発表しました。

 韓国政府が主導し,韓国Hanyang Universityを拠点とする「Tビット級メモリー開発プロジェクト」にHynixとともに加わります。このプロジェクトではTビット級を狙える新型メモリーがテーマになります。2008年度に始まるスピン注入型MRAM(magnetoresistive RAM)のプログラムで,同社と共同研究を進めます。