ディスプレー パネルの製造装置・部品から応用先までカバー
 

新サイズで差異化、シャープとは補完関係――CMIのFPD戦略

台湾Chimei Innolux社 President of Tainan Site  Jyh Chau Wang(王志超)氏

田中 直樹=Tech-On!
2012/06/28 21:25
印刷用ページ

台湾FPD大手のChimei Innolux(CMI)社への注目度が高まっている。主要株主の一つである台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海精密工業、通称Foxconn)がシャープと提携したからだ。両社の提携によってCMI社の位置づけはどう変わるのか、FPD関係者の注目が集まっている。取り沙汰されていた経営不安については、債務の支払期限延長で銀行団と合意できた。2012年第1四半期の業績も、赤字だったが改善は進んでいる。反転攻勢への舵取りと、機運が高まっている台日連携について、同社President of Tainan SiteのJyh Chau Wang氏に聞いた。

台湾Chimei Innolux社 President of Tainan SiteのJyh Chau Wang(王志超)氏
[画像のクリックで拡大表示]

――2012年のFPD市場の見通しは。

 現在のFPD市場を応用製品別に見ると、伸びているのは、ノート・パソコン、タブレット端末、「Ultrabook」向けの市場です。米Apple社の製品のブームが後押しして、全体で年率2ケタの成長をしています。特に、タブレット端末向けの市場は飛躍的に成長しています。

 一方、飽和状態を迎えているのがモニター向けとテレビ向けの市場です。モニター向けの成長率は年率3~4%にとどまっています。テレビ向けディスプレイ(PDP、CRT含む)全体の成長率は年率3~4%、液晶テレビのみで見ても成長率は10%未満にとどまると見ています。テレビ向けのFPD市場を地域別に見ると、日本はすでに飽和し、北米や欧州も90%近い普及率に達しています。現状、テレビ向け市場の成長を促進できるのは発展途上国です。中国市場は、2012年はまだ成長し続けると見込んでいます。ただ、近い将来に成熟期へ入っていくでしょう。

 2013年のFPD市場も、2012年とほぼ同様の見込みです。

 パネルの供給側を見ると、日本・韓国・台湾のパネル・メーカーは設備投資を抑えようとしていますが、中国の液晶パネル・メーカーの投資計画は継続しています。また、中国以外の液晶パネル・メーカーが中国大陸に投資する計画もあります。FPD市場がさらに成長するのかどうか不透明な状況の中で、過剰な投資が続けば、パネルの需給バランスは崩れてしまうでしょう。

ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。

【9月18日(金)開催】高精細映像時代に向けた圧縮符号化技術の使いこなし方
~H.265/HEVCの基礎から拡張・応用技術とその活用における心得~


本セミナーでは高品質、高信頼、高効率に製品化するために標準化された高圧縮符号化技術、H.265/HEVCについて、その基盤となった符号化技術の進展から映像・製品特性に適切に圧縮符号化技術を使いこなす上で知っておきたい基本とH.265/HEVCの標準化、実装、製品化に向けた基礎及び拡張技術の理解と活用の勘所等について詳解します。詳細は、こちら
会場:中央大学駿河台記念館 (東京・御茶ノ水)

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング