要素技術がそろったといっても,「いきなり,繊細で高品質な皮シボをデジタルで処理しようというのは,ちょっと無理」(ケイズデザインラボ代表取締役の原雄司氏)。また,非常に微細なテクスチャを数mもの大物に付けると,データ量がやはり大きくなるし,切削するにも時間がかかる。「既存のシボの置き換えというより,デザイン性の高い模様で加飾するような用途にこそ向いているのでは」(同氏)。そのためもあって,ケイズデザインラボは「デジタルシボ」ではなく「D3TEXTURE」と,別の名称で呼んでいる。
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