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第1回:日本発で世界に売り込む,標準化や互換性もカギに 

2011/10/12 00:00
出典: 日経エレクトロニクス,2010年11月1日号 , (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

秋山氏 今日は「デジタルヘルス」に関して議論していくわけですが,現時点でこの分野は実証実験の段階で,実運用のフェーズには入っていない状況にあると思います。パネリストの皆さんは,デジタルヘルスという市場を,どのようにとらえていますか?

加藤氏 人間は生きている中で,何かしらのバイタル・サインを出しています。センサなどによって,それを捕捉できるような技術が登場してきたことで,今度はそのサインを使いたいという共通認識が出てきているわけです。それは,健康管理など,何かしら産業に役立てていける可能性があります。今,まさに注目が集まっているのは,そこに新たな産業の広がりを感じている方が多いからなのだと思います。

秋山 美紀氏
秋山 美紀氏
慶応義塾大学 総合政策学部
准教授
仙台放送 報道局,英University of London 経済政治大学院修士過程, 慶応義塾大学大学院 博士課程など を経て,2005年に同大学院 政策・ メディア研究科 特別研究講師。 2007年に同大学 総合政策学部 専 任講師。2010年から現職。

 私がこれまでの業務の中で感じているのは,優れた技術は既に存在するけれども,それが世の中に出ていっていないという点です。つまり,患者などに「良かった」と思わせるところにまで到達していません。ただし,新しい産業としての可能性は見えつつあり,そこに必ずイノベーションは起こるでしょう。この点に今,多くの人の興味や関心が集まっているのだと感じます。

河上氏 デジタルヘルスは世界的なトレンドだと認識しています。その中で,国同士がスピードを競い合っているのが現状なのではないでしょうか。

 現在の日本は,医療を受ける立場から考えると,極めて丁寧な医療を提供してくれています。非常にきめ細かくて用心深く,多少非効率的でコストが高くても満足度の高いサービスを受けられます。そのため,むしろ日本では大きな変化が起こりにくいと,個人的には思っています。

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